2012年 世界遺産アンコール・ワットへ
【11-1】
3日目 2月29日(水) 午後
トンレサップ湖クルーズ (1)
(オプショナルツアー 3,000円)
東南アジア最大の湖、クメール語で巨大な淡水湖 (sap) と川 (tonle)
という意味だそうです。
一年のうちほとんどの期間、水深は1mに留まり、面積は2700kuしかありません。形はひょうたん形。
しかし、夏季のモンスーンの時期には湖からプノンペン付近でメコン川に流れ込むトンレサップ川が逆流、
そのため周囲の土地と森を水浸し面積は16000kuまで拡大して深度も9mに達します。
その為に有機物が豊富で、多量のプランクトンが供給され、このような一時的水域で繁殖する魚が大量に発生するそうです。
雨季の終わりには水が引き、繁殖を終えた魚は川下に移っていきます。
トンレサップ水系で採れる魚は、カンボジア人のたんぱく質摂取量の60%を占め、
水が引くにつれ周囲に養分に富む堆積物を残すため、乾季には肥沃な農地がひらけます。
トンレサップ川が逆流することで、メコン川下流の洪水を防ぐ安全弁にもなっています。
トンレサップはインド亜大陸とアジア大陸の衝突によって引き起こされた地質学的な緊張による沈下のために形成された堰き止め湖だそうです
ここは「ボートピープル」と呼ばれる水上生活者が多く住んでいる湖です。
日頃慣れ親しんでいる日本の河や湖とはまったく違います。
日本では「清らかな川」「透明な湖」が普通ですが、
こちらでは「大きさ」が違い、「茶色く淀んだ水」です。
水上生活といっても、完全に水の上に浮いているわけではありません。
雨季の増水に備えて高床式にしているのです。この時は乾季なので土台が見えています。
下は学校です。
観光客を乗せた船が行き交います。
行く先に塔が見えてきました。
いよいよ広い湖に出ました。
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