矢来能楽堂で能についてのレクチャーを

2008年6月18日(水) 10時〜12時

またぽけかる倶楽部のイベントで矢来能楽堂へ行ってきました。

能楽堂は門の掲示板をみなければ普通の住宅のようです。

  

玄関を入り奥へ進むと屋根のある立派な能楽堂があらわれました。

講師は 観世流能楽師シテ方 森田貴志 氏です。

 

能舞台

能・狂言を演じるための舞台。
板張りで、三方を開け放した三間四方の本舞台、後座・橋懸かり・鏡の間などからなり、屋根があります。

明治の初めまでは、白州は外部で半屋外の空間で行なわれていました。
その分、夏は汗を流し、冬は寒さに耐え、雨の日はその音に、月夜の日はその光を能面に受けて、
自然の変化とともに演能を楽しんでいました。

昔は能舞台と空間を挟んで別の建物で見物したそうです。

音も半屋外や木造建築では、出ていった音がかえって来ないので、
床下に瓶を埋めて、太鼓の原理で音を拡大しました。
瓶の口の部分はすべて舞台の中央に向けて同心円を描くように置かれ、
音の反射器として最大限に働くよう工夫されているとのことです。

現在のように屋内に舞台が設置される様になったのは明治以降の事だと言う事です。

1995年5月21日 京都 西本願寺南能舞台で行われた親鸞聖人降誕会の祝賀能楽に
知人の招待で行きましたが、庭を挟んで能舞台に面した対面所や雀の間。虎の間が客席でした。


西本願寺 南能舞台

最初に高砂を朗々と謡ってくださいました。次に演目はわかりませんでしたが、謡いながら舞を演じて下さいました。

下をクリックすると動画になります。

源氏方と平家方の武将の着ける装束は大きく異なることを、いちいち手にとって示します。

まずは面 向かって左が平家で今若? 右が源氏で平太

能装束は着付け類、上着類、袴類に分けられます。
演者は一番下に肌着をつけ、次に着付け、袴(着けない場合もある)、上着を着ます。
下の写真は源氏と平家では着付けの模様が違うことを説明されています。
一見 左が源氏で、右は華やかなので平家と思いましたが、逆でした。
右のは模様に源氏車をあしらってあります。

 

  

袴ですが、腰の辺りがふっくらしています。しかしこれは紐をほどくと着物と同じ様に平らになります。

次は上着です。武将は刀を振り回すのに袖が邪魔になるので、肩脱ぎにし丸めて後ろに丸め込み矢壺にみたてます。
この布地は縦には折れませんが、横にはたたむ事も、ぐるぐる巻く事もできます。
これは茣蓙を織り込んであるそうで、その為非常に重いそうです。

 

扇子ですが、楯にも剣にもなります。左は落日で平家、右は旭日で源氏だそうです。

あっと云うまに1時間50分のお話しがおわり、最後に講師の指導により、
能「屋島」と能「忠度」よりの1節を皆で謡いお開きになりました。

能の名演集のDVDと、神楽坂梅花亭の鮎の天麩羅最中と浮き雲をお土産に貰い帰途につきました。

少しだけ能について判ってきました。

桑田氏のホームページは http://www.geocities.jp/kuwata_company/ です。

参加費は 5,800円でした。

   

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