春の小さな美術館の旅
楜沢氏の解説 善導寺は渡辺の建築理論を素直に表現した寺と云えます。当時、渡辺は建築を土木的な力強い表現とする為に、 試行錯誤を繰り返していましたが、この寺では土木の橋を架けるように、重量感のある梁の上に、建築があります。 渡辺は新潟の高田工業高校の出身で、最初は家具の設計をしていましたが、海軍で司令官のもとで働き、 号令のもと、多くの兵が統率をとり、働くことに興味をもち、さらに蹴飛ばしたら転がってしまう家具より、 足が痛くなる建築を選んだということです。私は善導寺を好んでいます。